M&Aで繰越欠損金の活用は可能なのか?



繰越欠損金とは赤字を出してしまった場合に翌期以降の黒字と相殺できるという税務上のルールです。繰り越せる期間は10期となっております。こういったルールがございますと賢いお客様の中には繰越欠損金の大きな会社をM&Aで買収することで、黒字を相殺して節税してしまおうというアイディアが浮かぶのではないでしょうか。繰越欠損金についてのお話は会社を売りたいというお客様からも沢山頂きます。

結論を申しますと、M&Aで繰越欠損金を活用した節税に関しては、税務署も承知していてかなり厳しく見られるようです。ざっくり申しますと『同じ事業で発生した黒字ではにと相殺できない』とか、『株主変更や休眠期間があって使えない』とか、そういったことを申されて否認されるようなケースもあるという話です。

弊社では繰越欠損金のある会社を買収したいというご要望にこたえることはできますが、必ず欠損金を使えるというような保証はできません。顧問税理士や会計士とよくご相談の上で条件の提示、また案件の精査等を行って買収のご判断をしていただくこととなります。このようなM&Aの場合にはとうぜん決算資料の開示なども行っておりますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。

上記のような事実がありますので例えば、繰越欠損金が1000万あるからこの会社を500万円で売れないか?というような話は正直なところ無理です。繰越欠損金が5000万円くらいあって、それを100万円とか200万円でというくらいの相場観ならあり得ますが、繰越欠損金の金額が大きければ大きいほど税務署に厳しく見らるため、繰越欠損金を目的としたM&Aは事実上はかなり難しいと言えるでしょう。ただしあって困るのではなく、赤字の会社というのは休眠会社の売買においは全く問題の無いことです第三者に対する負債は問題になります)。