M&Aによる繰越欠損金の活用


■M&Aによる繰越欠損金の利用について


繰越欠損金とは、赤字を出してしまった場合に翌期以降の黒字と相殺できるという税務上のルールです。
繰り越せる期間は10期となっております。

この制度を利用して、節税を行うことが可能です。
繰越欠損金の大きな会社をM&Aで買収することで、黒字を相殺してしまおうということですね。

非常にお問い合わせの多い案件なのですが、当然こちらの方法については税務署も厳しいです。
基本的に同じ業務・事業の会社でないと認められないなどの制約があります。
またこの引継ぎに関しては税理士さまの腕次第というところもございます。

弊社ではもちろん案件のご紹介をさせていただきますが、必ず欠損金を使えるというような保証はできません。
御社の税理士さまとよくご相談の上でご判断いただければと存じます。
なお該当するような案件の場合、決算資料の開示なども行っておりますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。


なお、平成25年4月に繰越欠損金に関する法改正が行われました。
弊社で取り扱うことの多い、資本金1億円以下の企業に関しては特に影響はございません。
期間が10期に変更されただけですね。
資本金がそれ以上の大企業さまでは利用の制限が厳しくなったようでございますのでご注意くださいませ。